2020/06/12 23:11

家業の稲作を継いで数年、まずは親父から教わった通りに稲を作っておりました。


徐々に余裕ができてくると色々な疑問がでてくるようになりました。
もっといい方法があるのでは?
どうしてこれが必要なのか?

気になったら調べ、できそうなら改善。
たまに失敗して元に戻す、そんな試行錯誤を繰り返している中、子供が生まれて安全な食品について考えるようになりました。

農業試験場での講習会に出席した時、農薬メーカーの商品説明を受けました。
「カメムシによく効く農薬ができました【ネオニコチノイド】です」

初めは「なんて素晴らしい技術なんだ!」と感激しました。

「小さい虫だけ殺します。人間には全く影響はありません。」

あまりにも自信満々なプレゼンと資料の図を見ているうちに、少しずつ疑問が湧いてきます。

「水溶性です。根から吸収されます。」

⇒出穂期以降に散布するということはお米の中に入っていくのは当然であるが、吹き出しで稲穂を意図的に隠しているように見える。
 
「玄米にはほとんど残留しません」

※有効成分が玄米に全く移行しないことを示す試験事例ではありません。
記載データはあくまでも測定値の代表例であり、全ての事例に当てはまるものではありません。

⇒これまた吹き出しで意図的に隠している?
 籾殻にはあんなに残留しているのに、玄米がほとんどないのは信じられない。
 表面にかけているのではなく、根から吸収されているのであればなおさら。

もう少し自分で調べてみようと思い、「悪魔の新・農薬 ネオニコチノイド(船瀬俊介著)」を読みました。

EUでも規制の動きがあり、いずれ日本でも使われなくなるんじゃないかと思い、殺虫剤の使用をやめる決心がつきました。
とりあえず自分の口、特にウチの子供達の口には入れたくありませんでしたので。
(しかし日本の対応を見ていると規制されないように思えてなりません)